滋賀県立大学 工学部 材料科学科 エネルギー環境材料 分野
滋賀県立大学 工学部 材料科学科
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卒業生からのメッセージ
当研究室の卒業生からのメッセージが届いています。
岸本 拓 君(2021年3月大学院修了)
尾池工業株式会社
今年で社会人二年目となりました。
慣れた部分もありますが、まだまだ不慣れで学んでいかなければならない部分が多くあります。
現在はディスプレイや電極関連の開発部署に所属しており、ラボでの実験や生産機での試作に励んでおります。詳しくは書けませんがペロブスカイト太陽電池にも関わらせて頂いております。
研究室の皆様へ
卒業が近づくにつれ、論文提出や論文発表会への不安に加えて社会人生活の始まりに対する不安も大きくなっていきますね。
立派な社会人になるために、大学生のうちに抑えておかなければならない要素というのは沢山ありますし先輩方のアドバイスは全て何かしら参考になると思います。
私としては知識の習得と最後の学生生活の満喫が最優先事項かなと考えています。
知識の習得に関しては講義内容や自分の研究についてだけではなく、例えばいつも自分達が使っている測定装置、観察装置、製膜装置の設計や原理についてももっと興味を持ってみると良いと思います。雑誌会や勉強会等でも自分には関係なくない?と思うような内容もあるかもしれませんが、それでもしっかりと話を聞いて質問したり、少し自分で調べてみて見識を広めていくと必ず将来役に立ちます。
学生生活の満喫に関しては、是非いろんな経験をして、いろんな思い出を作ってください。
その思い出は様々な形で将来の自分の力になると思います。お金の使い過ぎと卒業単位には注意しましょう。
神鳥 沙都季 さん(2020年3月学部卒)
株式会社堀場エステック
大学を卒業し、2年半が経ちました。現在は開発本部で、半導体製造装置に組み込む真空計の研究開発を行っています。まだまだ知らないことが多く、様々な専門分野の方とコミュニケーションを取りながら、日々仕事に取り組んでいます。半導体分野の研究開発では、化学、物理、数学などあらゆる知識が必要になる機会が多く、大学で学んだことが大事だったんだなと今になって実感しているところです。
•エネルギー環境材料研究室の後輩の皆さんへのメッセージ
自分の研究しているものに対して、自分の意見や次のアプローチを持つことを意識しながら実験してください。どんな製品においても、研究開発は1回目で成功することは滅多になく、基本失敗の連続です。失敗した際にその結果からわかることを自分なりにまとめ、次へのアプローチを考えることが重要です。研究開発をしていくことに年齢や入社歴などは関係なく、1人の開発者として周りからは見られますし、特に入社1年目では他の人が思いつかない新しい意見やアプローチが欲しいと期待されることも多いです。私は大学の時にそういった意識を持ちながら研究が出来ていなかったので、やっておけばよかったなと後悔しています。エネルギー環境材料研究室では、他の研究室よりもパワーポイントでの発表が多く、研究室内での意見交換の機会も多いと思いますので、大学のうちから積極的に人の発表に対しての質問や議論をしたり、自分の実験に対して深く考察してみてください。
最後になりますが、勉強も遊びも悔いのないよう精一杯頑張り、そして楽しんでください。皆様のご活躍をお祈り致します。
木戸 将 君(2019年3月学部卒)
株式会社メタルアート
私が働き始めて約1年が経ち、社会人としての自覚も徐々に現れ始めました。現在は生産技術室という部署で、CADを用いて車の部品などの図面を描いています。日々学ぶことがあり、まだまだわからないところばかりですが、試行錯誤しながら答えを導き出す必要があるという点に関しては大学時代と似て共通する部分だと思います。
☆エネルギー環境材料研究室の後輩の皆さんへのメッセージ
私が社会人になるうえで重要だと思うことがスケジュール管理です。ほとんどの仕事に共通することだと思いますが、仕事には納期がつきものです。数日単位の仕事から数ヶ月単位の仕事まで優先順位をつけながら進めていかなければなりません。その中で、スケジュール管理を怠ると納期遅れが発生し、ひどい場合だと損害賠償を請求される恐れがあります。
また、このことは大学生にも当てはまる話だと思います。研究結果報告会や授業等の提出物には期限が設けられており、提出しなかった場合は自分の評価が下がってしまいます。そうしないためにはスケジュール管理をしっかり行うことが重要になってきます。
スケジュール管理が重要だと述べましたが、あくまで私が苦手だったからであり、他にも社会人になるうえで重要なことは無数にあります。それらの中でできている項目、できていない項目は人によって異なります。そのため、社会人になるまでにできるだけ苦手項目は消しておいたほうが後々楽になると思います。 最後になりますが、残り少ない学生生活、悔いのないよう精一杯遊びも研究も頑張ってください。(2020/1/31)
中川 純也 君(2013年3月大学院修了)
富士通株式会社
私は2013年3月に卒業をし、就職して 5年半が経過しました。
最初の半年は集合研修(幕張:社会人研修 川崎:技術研修)をし、研修終了後、ハード設計の現場へ配属され2年間で製品の開発プロセス(回路設計・基板設計・試験・出荷)を学びました。
その後、ソフト開発部へ異動し2年間でソフト開発(ソフト設計・実装・検証・リリース)について学びました。そして現在は、車載機器:ECM(Engine Control Module)の開発部署で、バス・商用車向けのソフト開発業務に携わっています。
お客様から要求・納期が提示され、定められた期間内に要求を満足するソフトの開発・評価を行い、お客様へ納品する仕事です。私の部署が開発した製品で車を制御している=運転手の命を預かる仕事でもあるため、常に緊張感を持って日々業務に邁進しております。
また私がいい例になりますが、大学院で学んだ事と仕事内容が完全に異なります。初めは半導体材料を用いたハード設計分野での仕事でしたが、ソフト開発という社会人で初めて経験したことが現在の仕事になっています。希望通りになることもあれば希望通りにならないこともあるのが仕事上では発生します。ですがそこへ挑戦し成果を出せたときの達成感は特別なものがあります。
私は仕事をする中で様々な経験をしましたが、この経験が私の強みとなり財産にもなっています。今後も強みを活かしながら新しい分野にも積極的に挑戦し常に自身を高められるように日々仕事に向かっていきたいと思います。
☆エネルギー環境材料研究室の皆さんへ
・人の話を聞く
⇒仕事は限られた時間の中で複数の方と進めます。情報は常に会話・文章から生まれますので、人の話をよく聞きメモを取る習慣をつけておいてください。
・時間を有意義に使う
⇒社会人では常に時間との勝負になります。そのため現在の講義・研究以外の時間についても自分の中で線引きをし、限られた時間を有意義に使うようにしてください。
・悔いを残さない毎日を
⇒大学生活・大学院生活は何事も自分で決められます。
研究・講義はもちろんですが、遊び・アルバイトなど自由な時間も好きな過ごし方をして満足いく学生生活を送ってください。(2018/12/07)
中村 順一 君(2008年3月大学院修了)
SECカーボン株式会社
私がエネルギー環境材料研究室を卒業して、早11年が経過しようとしています。
入社後は開発部で7年、現在は生産部に所属しており、生産工程の一つである黒鉛化処理に携わっています。製品の特性を左右する重要な工程で、技術担当からのオーダーを受け、条件を細かく調整して炉詰めされたモノに電気を送る操業設計を主に担当しています。焼き物である製品は、一つひとつのつくりが微妙に異なるので、その差を考慮しながら最適な送電条件を設定することが求められます。ここで失敗するとそれまでのプロセスが無駄になってしまうため、責任は大きいのですが、狙ったとおりの品質に仕上がったときは、大きな手ごたえを感じることができます。
エネルギー環境材料研究室の皆さんへ
学生時代の経験が会社に入って活かせるか気になる人もいると思いますが、必ず役立ちます。社会に出れば、自分の可能性を試す機会は今まで以上に増えると思います。研究開発に対する姿勢や問題にぶつかった時にどう行動するべきかなど、教科書には記載されていない事柄を先生や先輩、友人、後輩から学んだことは私の大きな財産となっています。学生である今しかできないことを目一杯楽しんでください。 (2018/12/27)
2009年4月 シャープ株式会社入社
私がエネルギー環境材料研究室を卒業して、早9年が過ぎようとしています。 学生時代が懐かしく思います。
※当時の私の研究
「水電解によりナノバブルを生成させ、そのナノバブルの特徴・挙動を解明する」といった内容でした。世の中で解明されていないことに対して研究計画を立て、自ら研究し、結果を導き、そこから考察していくといった研究生活は、大変なときもありましたが、毎日ワクワクしながら研究していたように思います。学会発表、卒論発表、修論発表は達成感があり、発表が楽しかった思い出があります。
※現在の業務
白物家電の製品開発業務に携わっています。入社して約9年が経ちますので、担当業務もどんどん増え、様々なことをやらせていただいています。部品の設計、部品の性能検討、効果効能の確認、性能検討、品質検討等々、製品開発における多くの業務を担っております。
行き詰まったり、嫌になったりするときも多々ありますが、それ以上にやりがいもたくさんあります。自分が携わった製品が店頭に並んだときや、たくさんの方が製品を購入し満足してくれた時は嬉しさでいっぱいです。
※これからの目標
世の中にない製品、たくさんの人を幸せに笑顔にできる製品を作りだしていきたいと思います。
≪学生のみなさんへメッセージ≫
(あまり大きな事は言えませんが、私自身がこうしておけばよかったと後悔していることを伝えておきます。)
◎学生時代は、目標や夢を大きく持ってとにかく動いてみてください。
大学・大学院時代が人生で一番何でもできる時期だと思います。
もちろん、社会人になってからでも、自らどんどん提案し、チャレンジしていくことはできますが、社会人としての限りはあります。
一方、学生時代はどんなに失敗しても、どれだけ時間がかかっても、どれだけやり直してもチャレンジすることができる時期だと思います。遊びに関しても、勉強に関しても、プライベートのことに関しても、やりたいことをたくさん見つけて、動いてみてください。失敗してもいいです。むしろ、失敗する人の方がスムーズにいく人よりラッキーです。たくさん挑戦し、たくさん失敗し、経験を増やしておいてください。
◎あらゆる視点で物事を考える習慣を身につけましょう。
私もそうですが、学生時代の勉強・研究内容が就職して仕事と直結する人は少ないと思います。しかし、どんな業界の仕事に就いても、様々な視点で物事を考えることが必要です。そういった意味で学生時代の知識は常に役立ちます。柔軟な思考力を身につけておいてください。 (2018/02)
岩田 太志 君(2015年3月学部卒)
2015年4月 ヤマザキマザック入社
2017年12月よりドイツへ7年間赴任
入社して2年半が経ちました。入社し、研修期間が6か月ありました。2015年11月に営業技術部 評価Gに配属になり、主に新機種の評価を行いました。簡単に言いますと、組み立てられた機械が最後お客様に行く前に私たちの部署で一通りの加工を行い、機械をお客様に売っても大丈夫かを確認します。
1年半評価Gで仕事をし、2017年3月から情報共有Gに配属になりました。主に現地(海外)の会社での不具合・トラブルの対応をしています。海外への出張にも行かせて頂き、充実した日々を送っています。
■エネルギー環境研究室の後輩の皆様へのメッセージ
- 挨拶は非常に大切です。入社時、退社時、人の顔を見たら必ず挨拶をするようにしてください。
- 周りとの人間関係から挫折する人が多いです。育った環境の違いだと思いますが、素直に学ぶという意識をもって周りの意見をよく聞いて行動することが大切だと思います。
- 会社に入ればプロ、甘えや無責任な態度は通用しません。『ごめんなさい』で済まないこともたくさんあるということを知っておいてほしいです。
- 時間を厳守する(遅刻しない)こと。
- 勉強するときはして、遊ぶときは思いっきり遊んで、悔いのない学生生活にしてください。
以上5つが皆様に伝えたいことです。
皆様のご活躍をお祈り致します。 (2017/11)
梅本 百合 さん(2017年3月卒)
株式会社朝日工業社
私が入社して、もうすぐ10ヶ月が経ちます。
私が就職した会社は、設備(エアコンやトイレの配管等)の設計や施工管理を行う所で、
いわゆるサブコンです。
設計とは、図面の作成やその際に必要な計算等を行う仕事です。
施工管理とは、安全かつ正確に、機械や配管を配置できるよう、現場を管理する仕事です。
現在は、大阪の現場で研修させていただいています。大学で学んできた分野とはほとんど無縁の世界ですが、0から学ぶというのは新鮮で楽しいです。全く知らない世界に飛び込むことは怖くもありましたが、会社の方も職人さんも優しく教えてくれるので積極的に学ぶことができています。
-在学生の皆様へ-
◆スケジュール管理
やるべきことを把握し、期限や重要度から優先順位を付けることが大切です。複数
の仕事を抱えたとき、余裕をもって仕事が進められるように、学生のうちから練習
しておくといいと思います。
◆整理・整頓
デスクの上やパソコン内のフォルダーなどをしっかりと整理し、見たいものがすぐ
取り出せるようにしておくことで仕事効率がアップします。社内でも机の上が整理
されていない人はすぐに目につきますし、良い印象は与えません。
◆コミュニケーション
働くにおいてコミュニケーションは必要不可欠です。報連相はもちろんですが、仲
良くなることで仕事がやりやすいことが多いです。周りの人から好かれる人になっ
てください。
★最後に・・・
働きだすとやっぱりプライベートな時間が少なくなります。自由な大学生生活を
全力で楽しんでください。もっと遊んでおけばよかったと後悔しないでください。
そうすれば気持ちを新たに仕事に臨めると思います。
研究や就活で忙しいと思いますが、頑張ってください! (2018/01)
平田 修也(ひらた しゅうや、2017年3月卒)
プライムアースEVエナジー株式会社
昨年卒業したばかりで社会人1年目です。
私の会社はトヨタ自動車様とPanasonic様の合弁会社で、トヨタ系の車載用電池を生産しています。今後更なる発展が予想されるエコカーの心臓部にあたる 電池 に携わる会社として、「お客様重視」「品質第一」を念頭に置き日々の業務を行っています。
職種は生産技術であり、新規設備の立ち上げに向け、気付いたら一日が終わっているようなめまぐるしい日々が続いています。
弊社の生産技術は私が大学で学んだ化学の知識が直接的に役に立つことはあまりありません。職種柄、化学に関して詳しい人材が少ないのが現状です。そのため、同僚が メカ や 制御 の知識では突破しづらい化学に関わる課題に対して対応することができ、頼られることがあります。
「化学をやってきたから化学の仕事」といった自身の選択肢を狭めないことをおすすめしたいです。
〜 在学生の皆さんへ 〜
大学に入学し、気付いたら卒業、そして社会人になっていました。
在学中は湖風祭実行委員会の活動、研究、バイト、遊びと日々充実した生活を過ごしていました。本当にあっという間の大学生活でした。
研究や課題、勉強と忙しいかと思いますが、その中でも時間を作り 本気で 遊んでください。
「遊ぶために仕事を頑張る」「日々の仕事を頑張るために遊んでリフレッシュする」といったように私は社会人になっても 遊び を大事にしています。
特に社会人になってからは実行しづらい遊び(長期的な海外旅行など)を学生時代に経験したほうが良いと思います。
あとはせっかく滋賀県の大学に入学したので「三方良し」の精神を学んでみては?
仕事や仕事以外でも良い人間関係が築けると思います。 (2018/02)
松本 泰輔 君(京都府入庁、2014年3月修士卒)
大学院卒業後、奥先生のお誘いがあって、1年間研究室で特任研究員をやらせていただいた後、京都府に入庁、現在は京丹後市にある織物・機械金属振興センターというところに勤務しております・ 職場では京都府職員として、地域企業に対して技術支援を行っています。主な業務としては、地域企業にセンター内機器を利用してもらい、その使い方などを指導する機器貸付、地域企業では対応できないような試験を代行して行う依頼試験、地域企業が抱える技術的な悩みを一緒に解決する技術相談、その他、地域産業の技術レベル向上を目指した講習会の開催や地域企業に役立つ情報を発信できるような研究を行ったりしています。 大学時代に学んだ経験や知識が活かせる機会はたまにあるくらいでほとんどないです。最近は研究テーマにICP発光分析を用いた鉄鋼材料の成分分析を申請したことで化学的なことをすることが増えましたが、三次元測定機を用いた機械加工品の精密測定や3Dプリンタ利用にあたってのCADデータ作成支援、その他講習会開催にあたっての事務処理など、大学時代にやっていたことと関係ないことを主にやっています。しかしながら、今まで知らなかった分野の知識が身についたり、公設試ならではの地域企業の経営のことを知れたり、外部公的機関の人と接点ができたりして、充実した毎日を過ごせています。
研究室の後輩の皆さんへのメッセージ
- マナーは大切です。仕事では社内から社外まで多数の人と付き合いができることとなります。挨拶や敬語などといったビジネスマナーの基本を身につけておくと人付き合いにおける第一印象がよくなり、仕事をするにあたってプラスとなります。
- 整理・整頓はしっかりしましょう。整理・整頓ができていないと、重要書類が埋もれてしまい、探し出すのに時間をロスしたり、提出期限があるのに忘れてしまうというのはよくある話です。仕事において、書類の紛失や提出期限を守らないことは謝罪だけでは済まないことが多々あります。日頃から整理・整頓する癖を身につけておけば、こういうことも減るので意識しておきましょう。整理・整頓できていない様子は他人の目にも触れますし、社内の共同スペースを散らかすことは他人の仕事の邪魔にもつながります。実験室の実験器具はちゃんと後片付けできていますか?
- スケジュール管理は大切です。仕事において、一つのことだけやっていればいいということはほとんどなく、同時並行で進めていく場合が多いです。このときにスケジュール管理をしっかりしておけないと、仕事が効率よく終わらず、山のような仕事をかかえ続けることにつながりかねません。スケジュール管理が甘いと、約束事を忘れてしまったり、急な案件に対応できなかったりするので、予定をしっかり立てて優先順位を決めていき、余裕をもった行動をとることが大切です。
- 社会に出ると学生生活は終わり、楽しく自由な毎日を送ることは難しくなるでしょう。今のうちにやりたいことをやって、悔いのない学生生活を過ごしましょう。
- 最後になりましたが、皆様の益々のご活躍をお祈り申し上げます。 (追伸:就活に困ったら、学生支援センターの就活相談を利用しましょう! 困ってなくても一度は行った方がいいです) (2017/03)
図師 將仁 君(株式会社朝日工業社、2014年3月卒)
私が入社して、約3年が経ちました。 私が勤めている会社は、設備(エアコンやトイレの配管等)の設計や施工管理を行う所です。 設計とは、図面の作成やその際に必要な計算等を行う仕事です。 施工管理とは、安全かつ正確に、機械や配管を配置できるよう、現場を管理する仕事です。 私の勤めている会社は大学で学んできた分野とは、ほとんど無縁の世界です。 しかし、だからこそ何事も新鮮な気持ちで挑むことができますし、今まで考えることがなかったことを考え、関わることがなかった方々と関わることができています。
-在学生の皆様へ-
今いる友達を大切にして下さい。 同じ学部学科研究室の人でも、部活・サークルの人でも、先輩・後輩でもいいです。 もっと言うなら、他の大学の人でも、小中高校時代の人でもいいです。 これから研究を進めるにあたって、また社会に飛び出すにあたって、 どこに出ようと辛いこと、投げ出したくなることは出てきます。 そんな時は近くの友達や、地元の友達と一緒にどこかへ遊びに出掛けたり、 飲みに行ったりしてみてください。 そうすることで、広い視点から見つめなおすことができ、 フレッシュな気持ちで、目の前のことに再挑戦できると思います。 日々の授業+研究ということで、その他のことに時間が割きにくいと思いますが、 忙しいときにこそ、プランを立てて時間を作るべきだと思います。 笑える思い出をたくさん作ってほしいです。 (2017/03)
木戸脇 大希 君 (THK株式会社) 2012年3月大学院修士卒
入社して間もなく5年目を迎えようとしています。現在は原価工程グループという部署に配属になり、製品の見積もり、生産ラインの設計が主な業務になります。大学時代に学んだ経験や知識が直接生かせるようなことは少ないですが、逆にそれが新鮮で充実した毎日を送っています。しかし研究する姿勢やゴールに到達するためにどのようなプロセスを歩むべきかなど、問題を解決していく姿勢や能力というのは、研究室において少なからず身につけることができたと思いますのでそれは仕事をするうえで非常に役に立っています。
研究室の後輩の皆さんへ
- 掃除をしっかり行ってください。仕事は上司や先輩など他の人と協力しながら進めていくものです。他の人も気持ち良く仕事が出来るように、自分が使った物をきちんと元の場所に戻し使った場所をきれいにしておくというのはとても大切になってきます。掃除をする習慣をぜひ身につけておきましょう。
- 相手を思いやる気持ちを持ってください。仕事は一人ではできないと述べましたが、そこで大切なのが礼儀、挨拶、敬語などです。このあたりは社会人として非常に重要なのでぜひ身につけておきましょう。
- スケジュールを管理できる能力を身につけておくと良いです。仕事は同時並行で2つ以上のことを進めていかなければならないことが多く、研究活動においても実験や論文作成などたくさんのことを同時に行っていかなければいけませんが、それらに優先順位をつけながら進めていく習慣をつけましょう。
- 学生生活は、長いようで短いです。学業、遊びとどちらも悔いのないように過ごしてください。 最後になりましたが、皆様のご活躍をお祈り致します。 (2017/03)
松原 周平 君 (KOA株式会社)2012年3月大学院修士卒
入社して4年目になります。
私の所属するグループは、技術部門の中で研究開発を行う部署であり、新たな技術・材料の知識を学び、新製品に活かす仕事をしております。私は現在、めっき廃液のリサイクルに関する業務に携わっております。大学で研究した知識がそのまま業務に活かせることにやりがいを感じ、日々の仕事に取り組んでおります。
―研究室の皆さんへ―
・研究開発では、常に新しい技術に着目する必要があります。インターネット上の情報だけでなく、大学や企業など様々な人とお話しをすることで、今後の技術を支える様々な情報を得ることができます。現状の技術に満足することなく、様々な意見に耳を傾け、挑戦してみてください。
・感謝の気持ちを持つようにしてください。仕事は一人でできる事ばかりではありません。多くの方に助けられて仕事を行うということを覚えておいてください。
・私自身、慣れ親しんだ場所を離れ、新天地で働くことに不安を抱えていました。慣れない仕事への不安や、夜勤(入社1年目の現場実習で経験しました)などによる生活リズムの違いなど、大変なことも多々ありました。しかし、会社の先輩方、同期の仲間に支えられ、この地で働くことができています。皆さんも、社会人になること、新天地で働くことに不安があると思います。ですが、多くの方と出会い、自分自身の成長にもなります。自分の知らない土地で働くのも、面白いと思います。
私もまだまだ未熟ではありますが、技術者として成長できるよう努力していきたいと思います。
皆様のご活躍をお祈り致します。(2016/3)
元吉 良輔 君 (株式会社半導体エネルギー研究所) 2010年3月大学院修士卒
社会人3年目になりました。半導体関連の研究開発に携わっています。まだまだ現場で学ぶことが多く、日々業務に励んでいます。
研究室の後輩の皆さんへ
- 会社に入ってから仕事に必要な知識は数え切れません。やはり、自ら勉強する癖はつけておいた方が良いと思います。
- 研究開発においては、原理・原則まで落とし込んで考えることが重要です。太陽電池の場合では、発電効率を求めるために必要な各セル性能について一つ一つ理解を深めていく必要があります。
- スケジュール管理能力も重要です。目指すゴールに対して何が重要か、どういうアプローチで進めるか考えることができればこの先社会に出たときに役に立ちます。
- 勉強に遊びに大いに学生生活を楽しんで下さい。 (2013/03)
藤分 英昭 君 (現・パナソニック・三洋電機株式会社) 2009年3月大学院卒業
もうすぐ担当部署に配属され3年目になります。
現在担当している仕事はモバイル機器用リチウムイオン電池パックの安全性・電気特性評価、お客様へのテクニカルサポートです。
実際に仕事をしていて日々実感することですが、大学で研究活動に従事することやアルバイトとは違ったプレッシャーがあります。
会社では、各組織の大きな目標に向かってプレーする必要がありますし、関係する課題を他の部門の人と協力し、円滑に解決していく必要があります。
特に私の部署ではお客様が要望される試験を期限内に優先順位をつけてこなす力が求められます。
そろそろ3年目で、受身の立場から、若手社員に仲間入りをしていくところですが、
@納期を守る、A商品に関する知識を蓄積する、B他部署とのコミュニケーションを円滑にとる、など課題はまだまだありますので、引き続き頑張っていきたいと思います。
最後に後輩の方へのメッセージですが、大学では有用性にこだわらずオリジナリティーの高い研究と関わることが出来るかと思います。
と、同時に自分の専門性だけに独りよがりになることもあるかもしれません。
独りよがりにならず、幅広い視野で物事を見つめ豊富な知識を吸収してください。
対人関係の苦手な方は、学生時代に培っていただきたいと思います。皆様のご多幸をお祈りいたします。(2011/05/29)
井岡 葵 さん(シャープ株式会社)2009年3月大学院卒業
私が就職して約3ヶ月が経過しました。私は様々な研修を終え、現在は出張修理を主とした拠点でサービス実習中です。
実際に製品を使用して頂いているお客様の声を聞き、今後どのような製品を開発すべきか日々考えながら実習に奮闘しています。
そして、秋には家電製品総合エンジニアの資格を取得できるよう勉強中です。
これには、様々な知識が必要ですが、大学や大学院の授業で習った内容も含まれていて、大学の授業の大切さを改めて実感しています。
エネルギー環境材料研究室の後輩の皆さんへメッセージ
@ 自分のやってきた研究に自信を持って語れるようにがんばってください。仕事と関係なくても、やってきた研究は色々なところで聞かれます。
A 就職すれば、どこの大学出身であろうとスタート地点は同じです。ゼロからのスタートです。ただ、知識が多い方が得します。たくさんのことを学んでおいてください。
B 今のうちにいっぱい遊んでください。そして、一芸くらい持っておいた方がいいです。私は飲み会の場で「新入社員一人一芸して」と求められました。(笑)
C 元気、やる気、体力さえあればどこでもやっていけると思います。学生生活においても、この3つを大切にしてください。(2009/07/14)
野間 達也 君(関西産業株式会社)2009年3月学部卒業
入社してからの3ヶ月は新人研修で先輩と営業同行、6月12日に京都で行われた木質炭化学会で発表や装置の性能評価などを行いました。
現在は一人で近畿・中国.四国地方で営業、引き続き装置の評価を行っています。
また、4月から学生相手の面接官もやっていて、何でもやっているというのが現状です。
来年の1月か2月にタイでNEDOのガス化発電事業があるので、それに参加し約1ヶ月ほどタイに行って参ります。
仕事内容は装置の運転実験です。今年度の8月か9月頃にタイへ現地視察に行ってきます。
在学生へのメッセージ:
社会人になると、お金に余裕ができるが自由に遊べる時間がないってよく言われていますが、まさにその通りです。
なので、とにかく学生時代にやりたいと思っていることに対し、実行するための計画を立て、努力し、やり抜いてください。
学生生活に悔いを残さないで下さい。社会人になってからあの時これをやっとけばよかったって思うことがないように。
いっぱい思い出を作ってください。
最後になりましたが、卒業研究頑張ってください。 (2009/07/15)
熊田 和真 君(イビデン株式会社)2009年3月学部卒業
現在、テーブルなどの表面の化粧板の新商品の開発の仕事をしています。
さらに今は他の仕事の引き継ぎ等で、毎日慌ただしく過ごしています。
でもおもしろい上司や先輩、さらには社長にもいじられてとても充実しています。
後輩へのメッセージとしては、技術職になると大学で学んだことが多く生かせられると思います。
また資格等も、勉強する時間のある大学生のうちに取得しておいた方が、社会に出たときに楽ができると思います。
皆さん、研究がんばってください。(2009/07/17)
西野 景太 君(ローム株式会社)2009年3月学部卒業
入社して、早三ヶ月経ちました。現在、私は品質保証部に所属しております。品質保証部は、不良品の発生を「0」にする為の体制作りを行う部署です。
また、顧客先で発生した不良品の対応や対策を行うのも重要な仕事の一つです。それ故、かなりの責任を負う部署です。でも、そこが一番面白い所でもあります。
在学生の皆さんにアドバイスを送らせて戴くなら、人に自分の状況や考えを紙で伝える事が苦手な人は練習しましょう。
なぜなら仕事では面識の無い人に文章と画像だけで説明する場面に出くわす事があるからです。その時、誰が読んでも分かるような文章を書く必要があります。
例えば、太陽電池を知らない人にいきなりバンドギャップの話をしても駄目なのは分かると思います。
けれど、自分の中の常識は文章中では省きがちなので言葉足らずになり、上手く伝わらない事があります。
いわば仕事におけるコミュニケーションが足りないという事です。難しいですが論文を書くとき等に意識して書くと良いでしょう。
仕事は大変ですが、いろんな人と触れ合えて楽しい毎日です。
みなさんも楽しみにしていて下さい。それでは研究頑張ってください。(2009/7/19)
藤分 英昭 君(三洋電機株式会社)2009年3月大学院卒業
6月に担当部署に配属され、慣れない仕事ばかりで、未だ研修を受けている最中です。
実際に、仕事を始めて思うことですが、企業で働くということは、大学で研究活動に従事することとはずいぶん異なることを実感します。
大学では、楽しむべきときは楽しみながら、他の研究と自分の研究とのかかわり、違いを認識しながらオリジナリティーの高いものを完成させていくものですが、企業ではあらゆる仕事は、企業活動の一環で、他部署の人を含め多くの人々と協力して進めていくものです。
したがって、技術知識とともにコミュニケーション力も不可欠であると感じます。
研究室の皆様へのメッセージですが、
@ 大学は、自分の興味を広げる機会(学会、研究室飲み会、先生やメンバーとの談笑etc)がたくさんありますので、研究以外も含めていろいろな経験をして頂きたいと思います。
A 会社では、勉強面よりコミュニケーション能力が求められますので、いろいろな方と話し出来ることが大切だと思います。
B 「数十年後どのような人でありたいか」夢をきちんと描き、目標に向かって努力することも大切だと思います。(私はなかなか出来ていませんが・・・)
簡単ですが、皆様の今後のご活躍をお祈りします。
私も社会人として、一歩一歩着実に歩んでいきたいと思います。(2009/7/23)
中村 順一 君(SECカーボン株式会社)2008年3月大学院卒業
私が就職して1年半程が経過しました。最初の1年間は現場での研修を通して自社製品の製造工程から出荷までの仕事を学びました。
現在は開発部に戻り、先輩の下でアルミニウム製錬用の電極の新製品開発および添加剤やリチウムイオン二次電池に使用されるファインパウダーに関する仕事に携わっています。
試作サンプルを評価、さらに改良を重ねてより良い製品を生み出していく仕事です。
自分が仕事をしていて思うのは、大学で学んだことだけでは仕事は成立しないということです。
仕事をするにあたって大切なのは経験。さまざまな経験を重ねることが最大の強みになると思います。
私も自分の得意分野だけでなく、いろんな知識を吸収しそれを役立てられるようになりたいと考えています。
エネルギー環境材料研究室の皆さんへメッセージ
@学生時代ほど勉強、遊び、何をするにもこれほど適した時間はありません。学生のときやっとけばよかったなんて悔いの残さないように楽しんで有意義な時間を送ってください。
A 仕事は先輩、他部署の人、お客様などいろんな人とコミュニケーションを取りながら進めていくものです。研究室は一つの小さな社会だと思うので、その中でコ ミュニケーション能力を高め人間関係を大切にしてください。人間関係が楽しければどんな仕事でも楽しくこなせると思います。
Bお酒は飲める方がいいです。(2009/7/31)
木下 源太郎 君(ホソカワミクロン株式会社)2008年3月大学院卒業
2008年春になんとか卒業させて頂き、1年半が過ぎました。私は現在、会社のテストセンターで働いています。
私が就職した会社は粉砕機器メーカーで、テストセンターというのは、その名の通りお客さんが弊社の機械を試す場所です。
お客さんから原料を預かり、実際に機械に流し、製品の状態から客先目標を達成できるかを判断して頂きます。
機械を買って頂く上で窓口となる部署で、機械の運転や組み立て、客先とのコミュニケーション等様々なことについて勉強中です。
さて、在学生の方へのメッセージですが…
@学生時代に勉強、部活、遊びなんでもいいので、『これを一生懸命やった!』ということを何か見つけておいた方がいいです。
他の卒業生の方も言っているように、学生生活はかなり自由です。『そんな自由な時にオレはなんて無駄に時間を過ごしたんだろう…』と思うと、かなりヘコみます。
A今、自分が研究している研究内容が仕事で活きるとは限りませんが、研究に対する考え方、取り組み方は仕事に活かすことができます。
逆を言えば、先生の言う通りやって自分では何も考えず実験作業員化すると、社会に出てからつらいです。
B自分の言いたいことは言えるようにしておいた方が得です。お酒の力を借りてもかまいません。
みなさん、有意義な学生生活を送って下さい。(2009/9/17)
久門 義史 君(株式会社精研)2009年3月学部卒業
現在、技術開発部に所属しており、土を凍らせる実験をしながら地盤凍結についての知識を詰め込んでいます。
また、それと平行してプログラミングを勉強しながら簡易の計算ツールや解析ツールを作成しています。
在学生へのメッセージ
・学生中に精一杯遊んで下さい! 特に長期旅行するなら学生のうちですよ。
・就職先で使いそうな知識や資格について先に勉強しておくと、きっと良いことありますよ。
・学生生活を大いに堪能して下さい。(2009/10/23)