滋賀県立大学
工学部材料学科
工学研究科材料科学専攻 

金属材料分野

仲村 龍介 教授、阿部 聡子 准教授

鉄鋼・金属・機能性材料のミクロ組織を制御する研究

多くの材料は熱処理を経て製造されます。熱処理の過程での「原子の動き(拡散)」によって中身の顔(ミクロ組織)が形作られ、それが材料の性格を決めます。この研究室では、金属、酸化物そして半導体材料における原子の動きを追跡する研究をします。また、化学や物理の手法を駆使して、ナノおよびミクロスケールの形態を制御する研究も行っています。最新の透過型電子顕微鏡を味方につけてナノの世界を覗きながら研究しています。
 


セラミックス材料分野

松岡 純 教授、山田 明寛 准教授、西脇 瑞紀 講師

電子材料や光情報材料としての無機材料の研究

ガラスは目に見える場所だけでなく様々な電子部品の中などにも使われ、1台のスマートフォンでも20種類以上のガラスが使われています。そこで、光情報処理用や電子材料用ガラスの長期(数十年)耐久性の予測方法の開発、ガラス製の精密部品の製造に必要な物性の解明、非晶質物質の熱物性、共有結合性物質の液体状態の科学や、これらに関連する構造解析の研究を、無機化学、物理化学、固体物理学の立場から研究しています。

エネルギー環境材料分野

奥 健夫 教授、秋山 毅 准教授、鈴木 厚志 講師

光・量子情報・エネルギー機能物質の研究開発

原子配列が調和した機能物質の設計・合成・評価・応用を通じて,人類・自然環境・社会へ貢献していきます。具体的には、新規太陽電池材料、光・電子デバイス材料、量子コンピューター用材料、水素吸蔵材料の研究開発などを行なっています。スタッフと学生が目標に向かいそれぞれの得意分野を生かしながら、連携して研究を進めています。

有機複合材料分野

徳満 勝久 教授、竹下 宏樹 准教授、木田 拓充 講師

高分子材料の構造と物性の基礎的研究

高分子材料の化学構造・高次構造と力学的・化学的物性等に関する基礎的研究、ならびに、高分子材料の光劣化機構の解明、高強度・極低温用材料創製、ナノファイバーのフィルターや生体・医用材料への展開等、新規高機能材料、高性能複合材料の開発を目指した応用研究を行っています。

高分子機能設計分野

金岡 鐘局 教授、谷本 智史 准教授、伊田 翔平 講師

高分子の分子設計とその機能に関する研究

有機合成法や高分子合成法を駆使して、分子構造、高次構造を設計することにより、高分子が潜在的に持っている機能を見出し、その機能発現の原理を活用した外部刺激により制御可能な機能を持つ材料の創生を目指しています。対象としている材料は、おもに、「空間制御型高分子(星型ポリマー)」、「ポリペプチドハイブリッド材料」および「高分子ゲル」です。

有機環境材料分野

北村 千寿 教授、竹原 宗範 講師

 

環境に調和した有機物質の合成と反応に関する研究

環境負荷の軽減につながる有機反応を用いた多環式芳香族炭化水素分子を合成し、有機半導体・色素・発光体・Liイオン二次電池用材料への展開を行っています。また、環境に適合した機能性材料の創成を目指し、植物色素の異性化や新規バイオポリマーの生合成および微生物酵素の触媒反応機構の解析を行っています。